淫らな伯爵と灼熱の蜜夜 21

(執筆日:2016年07月04日)

 自分ではどうにもできなくなった身体が、デュレンに支配されている。
 頭の中はぼうっとかすみ、仰向けに転がった姿勢のまま、下半身だけ繋げられている。
 デュレンの腰が緩やかに動きはじめた。体内に収まった大きなものが引き抜かれ、抜け切らないうちに再び押し込まれる。
「……んっ……」
 膨らんだ先端がリアナの襞を引っかき、内部から乱そうとしてくる。指でされた時もおかしくなったが、今度はもっとおかしくなりそうだ。
 デュレンが緩やかに腰を叩きつけてくる。リアナは思わず彼の腕にしがみついた。
「あっ……んぁっ、あっ」
 こんなに感じてしまうのは媚薬のせいだ。リアナは嫌がるように、ゆるゆると左右に首を振った。
「い、やぁ……っそんな風に、しないで……っ」
「どんな風ならいいんだ?」
 デュレンは相手にしていない素振りで問いかける。腰の動きは止めるどころか、少しずつ加速していく。わずかに呼吸が乱れていた。
「もっと強く? それとも激しく?」
「……ゆ、ゆっくり……っ」
「そんな生ぬるいものじゃつまらないだろう?」
 強めに突かれた。
「ひああっ……」
「せっかく交わるのなら、満足したいだろう?」
 ガツガツと腰を叩きつけられる。突かれるたびに豊満な胸が卑猥に揺れた。
「あぁっ、あっ、あああっ……やめて、やめて、そんな風にしないで……っ」
「気持ちいいんだろう? 中がうねって絡みついてくる。こことか」
 最も感じやすい場所を激しく突き上げられた。
「あああああんっ」
 がくがくと身体が揺れる。もう何も考えられなかった。全身に力が入らない。
「容易い身体だな。感度もいい。今後が楽しみだ」
 デュレンの顔が近づいて、リアナの唇を塞いだ。舌が絡みついてきて、呼吸が苦しくなる。
「んっ……んふっ、んっ……」
 リアナはされるがままになっていた。互いの唾液が混ざり、溢れ、唇の端からこぼれ落ちる。目の端にも涙が伝い、体内をうねる快感を持て余す。
 もうどうしたらいいのかわからない。リアナはずっとそんな状態のまま、デュレンに身体の奥を自由にされ続けた。

つづく