きらきらと光る水面を眺めていると、次第に波打ちはじめ、水柱になった。
透き通るような青い空をつらぬくように、水柱は高く高く吸い上げられ、太陽の光の奥へと消えた。
水面だった場所にはもうなにもない。ただの白茶けた土が、くり抜かれたようにそこに残されている。
やがて雨が降った。ざあざあと激しい音を立てながら大量の水滴を空から落とし、ふと気づく土の表面は見えなくなり、代わりにきらきらとした水面が戻ってきていた。
曇っていたはずの空はあっという間に眩しいほどの快晴になり、見上げると大きな虹が空を覆っていた。
じきに虹はさらさらと砂のように溶けていき、小さな粉になって風に流されていった。
水面では反射した光がきらきらと輝いている。
END
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