(執筆日:2016年07月10日)
「ぁん……っ、ん、くっ、んぅ……っ」
リアナは朦朧とする意識の中で、デュレンの欲望を受け入れ続ける。のぼせた頭ではもう何も考えられず、背後から突き上げられるままだった。疼く花芽をデュレンの指先がつねり、リアナはびくんと全身を揺らす。
「はぁっ……ふぁ、あっ、はぁ、んっ……」
腰を抱き直され、今度はゆっくりとうねるように突かれた。熟れた粘膜がじくじくと疼き、もっとこすり上げてほしいと訴え始める。快感を覚えてしまった身体は、リアナの思いに反して情欲を求め始め、自分ではどうすることもできないほど熱が集まっていく。
「気持ちよさそうじゃないか」
面白がるようにデュレンが笑う。つい先ほどまで殺気立っていたのに、今はすっかり和んでいる様子だった。
「もっと奥を突いてやろう」
「あっんんっ」
ずくんと突かれ、リアナが弓なりに跳ねた。
「なんてそそる身体なんだ。こんな身体を持ちながら、よくこの年まで生娘でいられたな」
デュレンがリアナの背中に唇を滑らせる。舌先を覗かせ、その美しい背中を舐めた。
「俺なしじゃいられない身体にしてやろう。俺だけを求め、俺だけを受け入れ、俺の子だけを産む身体に」
「……勝手に、決め……ないで……っ」
リアナは嫌がるように首を振ったが、その程度の抵抗では逃れられるはずもなかった。
なめらかな白い尻をつかんだデュレンは、急に速度を変え、激しく叩きつけてきた。リアナの頭の中が真っ白になる。
「ひゃあああああんっ……」
脳天まで快感が突き抜け、頭が変になりそうだった。
さんざん欲望を叩きつけてきたデュレンが「うっ」と低くうめき、ほとばしる白濁をリアナの中へと放った。
やっと終わる。リアナは朦朧とする意識の中でぼんやりそう思ったが、デュレンは一度彼女から身体を離すと、急に抱き上げて大理石の上へと置いた。ひんやりとした石の冷たさが気持ちよかったが、あられもない姿をさらしていることに気づいて焦った。
デュレンが仰向けで転がるリアナの真上にかぶさった。足の間に腰を割り込ませてくる。早々と復活した太いもので花弁が押し開かれ、ぬるつく蜜壷に先端が埋められていく。
「綺麗だ、リアナ」
そんな風にささやきながら、デュレンが口づけてきた。
「欲望に乱されても美しいままだ。とんでもない宝を手に入れたようだな、俺は」
優しく髪を撫でられる。外見も身体も絶賛されてはいるが、リアナの心は満たされなかった。愛する相手ではないから? いきなり身体の関係になったから? 強引だから? お互いのことをまだよく知らないから?
それだけではないような気がした。おそらくリアナは人としてではなく、物として扱われているのだ。旅先で得て持ち帰られてきた戦利品なのだ。
デュレンは戦利品を愛しているだけなのだ。そう思ったら悲しくなってきた。